そもそも葉酸って、どういいの?
葉酸が妊婦さんにとって欠かせないものだということは、最近よく聞く話です。
では、なぜ葉酸が妊婦さんにいいのか?詳しくお話しましょう。
まず葉酸とは、水溶性ビタミンの仲間で、ビタミンB群の1つです。
葉酸には赤血球を作る働きがあります。
葉酸が不足すると貧血を引き起こします。
妊婦さんは貧血になりやすいので、葉酸をしっかり摂りましょう。
また、細胞の新生に必要な核酸(DNA.RNA)を作る働きもあります。
お腹の中で赤ちゃんを育てる妊婦さんには必要なものですね。
最近の研究結果から、生まれてくる赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」の発症リスクを減らすこともわかっています。
「神経管閉鎖障害」とは、脳や脊椎の神経管の一部が塞がらなくなる先天異常です。
以上のことから、妊婦さんが葉酸を摂取することが推奨されているんです。
葉酸を摂るには?
では葉酸を多く含む食材を見ていきましょう。
手軽に摂りやすいものでは、焼きのり、わかめ、青のりなどの海藻類、納豆、レバーなどです。
モロヘイヤ、枝豆、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃにも多く含まれます。
果物では、いちご、みかん、バナナ、キウイ、アボカドも葉酸が多く含まれています。
こうして見ると、毎日の食事に摂りいれやすいものもたくさんありますね。
健康的なバランスの良い食事を心がけると良いですね。
ただ、妊婦さんが1日に摂るように推奨されている葉酸の量は480μg(マイクログラム)です。
食事だけではなかなか難しいので、サプリメントを上手く使いながら摂取しましょう。
妊娠前から葉酸
では、いつ頃から葉酸を摂ればいいのでしょうか?
葉酸不足によって胎児に影響が最も大きく出るのが、妊娠初期だと言われています。
着床した直後から、受精卵は活発に細胞分裂を始め、4週?7週目には脳や脊椎の神経細胞の約8割が形成されます。
このため厚生労働省は、妊娠の約1ヶ月前から妊娠3ヶ月頃までは葉酸を積極的に摂取することを推奨しています。
胎児に良いからと言って、過剰摂取したり栄養がかたよるのはおすすめできませんが、葉酸が多く含まれる食材は先ほどもお話したように、身体に良いものばかりです。
妊娠がわかるとすぐにつわりが始まり、なかなか思うようにバランスの良い食事をとれなくなりますので、いつか赤ちゃんが欲しいと考えていらっしゃる方は、ぜひ妊娠前から葉酸を摂って赤ちゃんを迎える準備をしてくださいね。